イラクで拘束された5人に対する小泉純一郎首相の態度を見て、私の彼に対する嫌悪感は極限に達した。もっとも強い立場の国家権力を握った人間が、もっとも弱い立場の名もない若者を率先して非難するのを見て、絶対に許せないと感じた。 さらに呆れたのは、権力に追従する連中がいっせいにその小泉発言に荷担したことである。日本はなんと卑しい国になってしまったのか。 言葉は荒く無責任で、刃向かう者に容赦ない攻撃を加え、異なる意見に耳を傾けず、知識に対する謙虚さを忘れている小泉首相がこの国の指導者を続ける限り、日本中のあらゆるものが劣化していく。小泉首相を「わかりやすい」「おもしろい」と支え続けて、大きなものを失いつつあることに気づいていないのが、今の日本の姿ではないのか。――<まえがきより>
「イラクの泥沼を日本外交の失敗と言わずして、なんと言うのか!?」
ベストセラー『さらば外務省!』の著者による痛烈な小泉外交批判
「さらば小泉純一郎!」
国民の生命を無視する冷血、傲慢、厚顔宰相を許さない
著者: 天木直人
発行年月日:2004/05/21 ISBN:4-06-212444-0
定価(税込):1,575円
●「テロに屈しない」を連発する小泉首相の誤り
●人質の解放は国民外交の勝利である
●国会論争をぶっ壊した男
●田中真紀子前外相からの出馬要請
●こんなにもひどい対米追従外交
●米国に握られた首相の生殺与奪権
●この人たちと日本を変えていきたいと思う
●「打倒!小泉政権」のシナリオ
●私の外務省改革試案☆著者紹介(講談社 BOOK倶楽部から)
天木直人(あまき・なおと)
米国でイラク攻撃を支持した小泉首相に、日本でただ一人異議を唱えた外交官。
1947年、山口県生まれ。'69年、京都大学法学部中退、上級職として外務省入省。アメリカ在デトロイト日本国総領事などを経て、2001年2月〜'03年8月、 駐レバノン日本国特命全権大使。
'03年8月末、外務省を実質的な解雇処分に。
著書には、『さらば外務省!』 『マンデラの南ア』 『アメリカの不正義』がある。
☆天木直人WEBSITE http://www.amaki.info/
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