先日このブログを日本語化する「リバーベンド・プロジェクト」というのが始まったそうです(URL:http://www.geocities.jp/riverbendblog/)
共同の昨日27日の記事によれば
4月の米兵死者115人に イラク戦争期間中と並ぶ
【バグダッド27日共同】AP通信によると、イラクでの戦闘に
よる4月の米兵死者数が115人に達し、昨年のイラク戦争開戦か
ら大規模戦闘終結宣言までの約1カ月半の死者数に並んだ・・・
戦闘による4月の米兵死者数は、これまで月間の死者数と
して最多だった昨年11月の82人を大きく上回り最悪の記録を
更新し続けている・・
とのこと。
4月1か月弱の死者数が、「戦争中」の1月半の死者数と同じです。
これでも日本政府は
「非戦闘地域」だから自衛隊を撤退させる必要は無い
と言い続けるのでしょうか。
イラク戦争「終了」から1年1ヶ月以上経った今、自衛隊も加わって「復興」してるはずのイラクはまだ
「家宅捜索、爆撃、爆発、誘拐、検問が日常、女性は外を出ることも
できず、職はなくガソリンの行列と水汲みにあけあけくれる毎日」
「電気の状況は、多くの地域で相変わらず大変悪い。3時間の電気
供給の後、3時間の暗闇というスケジュールだ。それが涼しい冬の
数か月なら耐えられるが、地獄のような夏の数か月は拷問の日々
が約束されている」
という状況です。
(以下転載)
TUP速報295号 リバーベンドの日記(4月23日)から 04年4月28日
◎イラクのアンネ、リバーベンドの日記から 4月23日
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戦火の中のバグダッド、停電の合間をぬって書きつがれる24才の女性の日記「リバーベンド・ブログ」。イラクのふつうの人の暮らし、女性としての思い・・・といっても、家宅捜索、爆撃、爆発、誘拐、検問が日常、女性は外を出ることもできず、職はなくガソリンの行列と水汲みにあけあけくれる毎日。‘イラクのアンネ’として世界中で読まれています。すぐ傍らに、リバーベンドの笑い、怒り、涙、ため息が感じられるようなこの日記、ぜひ読んでください。(この記事は、TUPとリバーベンド・プロジェクトの連携によるものです)。
http://www.geocities.jp/riverbendblog/
日本人人質事件に同情を寄せ、ファルージャの暴虐を報告したあとで、約10日書き込みがなく、心配していました。この前2週間書き込みがなかったときは、親戚が誘拐されていたので。何事もなかったようですが、このところリバーに深い疲れが見られます。
(解説 池田真里/TUP)
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◎バグダードバーニング by リバーベンド
友よ、私の心が失われあなたさえ見分けることができなくなったら、どうか私を偉大な文明をはぐくんだ、チグリス・ユーフラテスの胸元に連れて行って欲しい。そこで私は心を癒し、魂を再生させるでしょう。
2004年4月23日 (金)
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説明などできない...
この一週間くらい書き込みをしなかった。そんな気になれなかったからだ。時に宿題のように重荷に感じたり、書かなかったことに後ろめたさを覚えたりしたことさえある。なぜブロッグしないのか、少なくとも電子メールをチェックしないのか非難するように見返すので、私はコンピューターを見ないようにする。実をいうと、私たちのまわりであまりにも多くのことが起こっているので、ささやかなブロッグに要約し始めることができない。南部の状況とファルージャにおける停戦まがいに、私は苦しみつつ腹を立てていた。現在私の廻りに漂っている感情を的確に表現できるものは何もない...それはモリッシーの歌に似ている:
今、私の心はいっぱいで
今、私の心はいっぱいで
説明などできない
だから、説明しようとさえしない
ファルージャは一種の休戦状態だが、都市部ではまだ爆撃が続き、どちらの陣営からも死者が出ていると聞く。難民はいぜんバグダッドおよび近隣の都市にいる。この2、3日、軍隊が1日当たり約80組の家族の流入を認めていると聞いたが、今では1日当たり15組の家族に減少したと聞く。難民は家に戻ることに不安そうで、家族を都市部に残す人も多い。
さらに、南部の状況、特にカルバラは気がかりだ。連合軍とアル・サドルの民兵との衝突の話が流れてくる。さらにバスラとバグダッドで爆発があったという。しかし、そんなこともうニュースにもならなくなった。イラク人は、砂塵嵐、停電および蚊と共にそれらをうまく切り抜ける。それは生活の一部になり、ちょうどアメリカ軍による道路封鎖をくぐり抜け、ますます高くなるコンクリート壁の迂回方法を見つけるように、生きるための抜け道を見つけなければならない。
このところ、一種の蒸し暑い、激しい暑さが続く。私たちが慣れている通常の乾燥したイラクの暑さではない。ほとんど固体として感じられるほど、湿気を多く含んでじとじとした暑さだ。電気の状況は、多くの地域で相変わらず大変悪い。3時間の電気供給の後、3時間の暗闇というスケジュールだ。それが涼しい冬の数か月なら耐えられるが、地獄のような夏の数か月は拷問の日々が約束されている。
明日またブロッグ(訳注:ウェブ上に書き込むこと)するだろう...私を心配するすべての人々に大丈夫だと知らせるために―私は生きていると。それに、もっと言わなければならないことがある。
(翻訳:リバーベンド・プロジェクト 山口陽子)
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