衆院有事特別委員会(武力攻撃事態特別委員会 *
メンバー一覧)って、いちおう「有事」のこと、より専門的に話し合うためにある、衆議院を代表してる「特別委員会」なのに、その審議の内容ってこんなモノ・・・・・・???
ホントに大丈夫?!
質問:10万人・100万人が避難だ、さあどうする?
答弁:
都道府県それぞれの事情がありますので、お任せする。4/20の特別委員会の審議再現:
○吉井委員 ・・・・・それで、上陸攻撃を受けて、あるいはその他の攻撃を受けた住民が避難した経験というのは沖縄戦ですが、鳥取県の住民避難シミュレーションによると、鳥取県東部の全住民二万六千人がバスで陸路兵庫県に避難するのに十一日間要するという。鳥取県主催の第一回国民保護フォーラムで鳥取市が、鳥取市民十二万人を避難させることは検討の余地を超えているということも言っていますね。あなたは今、地方自治体で考えてもらうという話ですが、地方自治体は既に考える域を超えているんですよ。
この鳥取の国民保護フォーラムで陸上自衛隊連隊長が、沖縄戦の住民疎開の教訓で最も重要なのは、戦闘地域に住民を残さないことなど、戦闘地域からの住民の排除、避難の誘導に当たっては、軍事行動に住民避難が障害にならないようにすることに主眼が置かれておりました。これで国民保護を考えていると言えるのか。
井上大臣、聞いておきますが、そもそも一つの県の規模で住民避難などは現実には不可能ということになるんじゃないですか。
○井上国務大臣 鳥取県がどういうような想定でどういうような訓練をされたのかつまびらかには承知をいたしませんけれども、これは考えられる限り、都道府県の段階で、あるいは市町村の段階でよく検討する、国の段階でも検討するのはもちろんでありますけれども。そういう中で、一番効率的に、迅速に避難をする方法をこれからもよく検討していく必要があると思うんですね。
たまたま鳥取県においてそういう結果が出たからすべてそうだというんじゃなしに、鳥取県だって初めての経験だと思いますので、訓練を積み重ねることによりましてもっと迅速な対応が可能になってくるんではないか、こんなふうに考えます。
鳥取県2万6千人でこれなのに、大阪や東京は・・・・(一番攻撃受けそうなとこじゃない?)。「一番効率的に、迅速に避難をする方法をこれからもよく検討していく」って、実際そんな避難って可能なの?
質問:この食糧は差し押さえ。さぁ炊き出しだ、配給だ、となったら
どうするのか。
答弁:
避難民の面倒は自治体でみてもらう。国に物資差し押さえられて、どうやって自治体が面倒みろと・・・・
質問:民間人の遺体の処理はどうするのか。
答弁:戦闘行為が終わって安全が確認されてから遺族が本人確認
して・・
質問:武力攻撃事態に緊急の措置がとられるのは理解できるが、
まだ危険が目前にない「武力攻撃予測事態」にも同様に
民間の土地、港湾、空港の軍事利用優先が定められている
のはなぜか。
答弁:武力攻撃がまだじっさいに起こっていなくても、武力攻撃が
予測される状況であるならば、日本の防衛の観点から
できる
かぎりのことをするということ。
「できるかぎりのことをする」って・・・・・やろうと思ったら際限無くできるわけで、「できるかぎりのことをするということ」なんて理由にならないわけで・・・・、
「危険でもないのに必要以上に日本を有事下にしてヒトもモノも動員しちゃおう」って法律だという見方が正しいんじゃないの?
それにこの「危険」がクセモノ。
さきにも書いたように、この「武力攻撃が予測される状況」っていうのは、米軍のお手伝いをしてるから起きる状況なんですよね・・・・・・・・・・
政府自身がこのように:(再び4/20の特別委員会の審議再現)
○吉井委員 上陸という攻撃があって、それで地上戦という想定は比較的イメージしやすいパターンなんですが、せんだって、赤嶺議員の本会質問への答弁では、本格的な侵略事態の生起の可能性は低下しているということを大臣は言っていて、国民保護法制本部の担当者自身がこのようなことは現実にはほとんどあり得ないと言っているわけですね。
有事法制が必要という人に、「北朝鮮が攻めてきたら…」とか言う人がいますが、「
国民保護法制本部の担当者自身がこのようなことは現実にはほとんどあり得ないと言っているわけですね。」
じゃあどうして有事法制が必要なのか・・・・・つまりやっぱり、これらの政府が作ろうとしている有事法制は、、、、
アメリカの手伝いをして「武力攻撃が予測される」事態になる時のための法案?
アメリカの手伝いして
⇒「武力攻撃が予測される」事態になって
⇒お父さんがアメリカの戦争協力のために働かされ、みんなのお家や
土地も取られちゃう
(そして嫌だといったらタイホされちゃうなど罰則付き)
って、これがホントに「国民保護」法案?!
米軍の手伝いをするがためにこんな法案が必要になり、
しかも「国民保護」なんて名前だけで『備えあれば憂いなし』(そーかそりゃーそうだわネエ)と国民の目をくらまして、実は米軍の戦争のバックアップ体制を日本列島・日本国民一億人一丸となって取る(取らせる強制力を国が持つ)ことになるようなこんな法律を作るなんて、
まさしく米軍支援のための法律じゃん?
質問:ACSA(日米物品役務相互提供協定)では
自衛隊と米軍が
食料、水、宿泊、輸送、燃料、施設の利用、弾薬などなど
を相互に提供できるようになるわけだが、緊急事態で
急遽対応できるのか。
答弁:有事の時スムーズに実行するには、普段からの訓練が
必要だ。
学校や職場で、地震・火事に備えての避難訓練に加えて
「有事訓練」も始まるんですねえ・・・・で、その訓練の内容って、
ふだんから米軍に弾薬まで提供する訓練をするというの? 本格的な侵略事態の生起の可能性は低下しているということを
大臣は言っていて、
国民保護法制本部の担当者自身がこのような
ことは現実にはほとんどあり得ないと言っているのに、日本政府がアメリカの手伝いをしたいがために、私たちこんな目に遭わなきゃいけないの?
昨日13日で審議打ち切り、「19日の衆院武力攻撃事態対処特別委員会で修正案採決、20日衆院通過を目指す方向で最終調整 *」って・・・・・・特別委員会いいんの皆さん、そんなんでいいんかい?(以下全文転載)
世の中が、年金未納議員のことで持ちきりの中、
びっくりする情報が入ってきました。
緊急事態を国会事後承認 民主の国民保護法修正案
http://www.kahoku.co.jp/news/2004/05/2004051301002990.htm
民主党は13日、有事関連法案の柱である国民保護法案の修正案をまとめた。
14日の衆院有事特別委員会で趣旨説明し、与党側に法案の修正を求める。自民党と民主党は大筋で法案修正に合意しており、共同修正案の形で19日にも委員会採決の運びとなった。
「国民保護法案ウォッチャーズ」のサイトに、記事や国会傍聴記事をあたらしくUPしてあります。また、国民保護法案がいったいどういうものかについての解説や資料も満載です。どうぞご覧ください。
http://www.ribbon-project.jp/yuji/index.htm今日の審議やいままでのは、こちらで見られます。
インターネット中継、
http://www.shugiintv.go.jp/top_frame.cfm武力攻撃事態等対処特別委員会
審議の模様を一部ご紹介しましょう。政府の答弁のそっけなさ、他人事のような態度がそら恐ろしく、質問者も深く追及するというより、淡々と質問事項をこなす。儀式の終了に向けて皆が合意しているかのようです。
質問:10万人・100万人が避難だ、さあどうする?
答弁:都道府県それぞれの事情がありますので、お任せする。
質問:この食糧は差し押さえ。さぁ炊き出しだ、配給だ、となったら
どうするのか。
答弁:避難民の面倒は自治体でみてもらう。
質問:民間人の遺体の処理はどうするのか。
答弁:戦闘行為が終わって安全が確認されてから遺族が本人確認
して・・
質問:武力攻撃事態に緊急の措置がとられるのは理解できるが、まだ
危険が目前にない「武力攻撃予測事態」にも同様に民間の土地、
港湾、空港の軍事利用優先が定められているのはなぜか。
答弁:武力攻撃がまだじっさいに起こっていなくても、武力攻撃が予測
される状況であるならば、日本の防衛の観点からできるかぎりの
ことをするということ。
質問:ACSA(日米物品役務相互提供協定)では自衛隊と米軍が 食料、
水、宿泊、輸送、燃料、施設の利用、弾薬などなどを相互に提供
できるようになるわけだが、緊急事態で急遽対応できるのか。
答弁:有事の時スムーズに実行するには、普段からの訓練が必要だ。
ふだんから米軍に弾薬まで提供する訓練をするというのです。平時から自衛隊と米軍の一体化がさらに進み、アメリカの戦争に日本が巻き込まれる危険がますます高まるのではないでしょうか。
さて、以下、緊急アクションの提案です。
O金曜日から日曜日中に、「武力攻撃事態特別委員会」のメンバーと
各党本部(特に自民党、公明党、民主党)に、審議続行するよう要請
するファックスを集中させましょう。来週の衆議院通過の前に強く、
働きかけましょう。 特別委員会メンバーの連絡先、党本部ファックスは以下。
http://www.itoh.org/kagurazaka/lib/meibo.htm 自民党本部FAX:03-5511-8855
公明党本部FAX:03-3225-0207
民主党本部FAX:03-3595-9961
メールでアクションを各方面に呼び掛けてください。
全国各地からファックスを送りましょう。
テレビで放送されていないので、議員たちは国民が何も知らないと
思っています。みながチェックしていることを知らせましょう。
「何にも明らかになっていない、こんなに危険な(大事な)法案を
こんな審議不十分の状態で採決しないでほしい」に類した短い文面、
強いメッセージをできれば鉛筆、マジックなどで手書きして送って
ください。
相手の感情、相手の信義に訴えるようなものを優先してください。
細部にわたる細かな指摘は二の次。多くの個人からファックスが来た
という実感を与えることが大切。
継続審議を求める切実な思いを伝え
ましょう。
以下、短いメッセージの例をリストアップしますので、これらを参考に
自分の関心にあるものを自分のことばで書いてください。リストを
羅列することのないようにお願いします。
●
インターネットで審議の様子を見て驚いた。こどもの将来が不安だ。
もっと議論してほしい。
●こんなに重大な法案がテレビなどのメディア、世論から見えないとこ
ろで決まるなんて恐ろしい。国民にもっと説明してほしい。
●たくさん欠陥のありそうな法律。ちゃんと内容を吟味して、国会議員
の責任を果たしてほしい。
公聴会も開かずに審議打ち切りなど
言語道断。
●もっと議論してほしい。将来の国のありかたを決めてしまうような
法案をこんなにいい加減な審議だけで決めては困る。
●立法機関の責任を果たしてほしい。できないなら税金を返して
ほしい。
●
アメリカにやりたい放題にさせるためのものに見える。ちゃんと
歯止めをかけてほしい。日本をアメリカに売らないで!
●イラクでアメリカがやっていることの非人道性を見れば、
アメリカに ついていけば何とかなるという考えが間違いなのは明らか。
日本が憎悪の的、テロの標的になるのが恐ろしい。
●
政府の間違いをしっかりチェックするのも与党の責任のはず。
国民を騙してこんな法案を通したら、歴史に汚点を残す。
●
政府や与党と安易に協定を結ぶのでは、「政権を担える責任 ある野党」の資格はない。しっかり内容をチェックして民主党の
独自色を出してほしい。
●国民保護法案には、
国民の協力は「自主的」とあるけれど、協力 しないときに罰則規定がある。
それなのに政府はいかにも そうしたものがないがごとく答弁している。
そんな政府のごま かしを追求しないのはおかしい。
●こどもや孫が生きる社会が戦争準備のために変容して行くのが恐ろ
しい。
●「緊急時だから人権が制限されるのはやむを得ない」という論理を
安易に認める雰囲気にしっかり歯止めをかけてほしい。
●この国民保護法案では、
高齢者やこどもへの具体的な配慮は ない。これではぜんぜん保護の名前に値しない。
●
学校で愛国心がこれからもっと押し付けられる。のかぜったい許せ
ない。
●戦争ができる「普通の国」なんかになりたくない。
●緊急の事態には緊急の対応が必要だからと、民主的なプロセスを
軽視したことがまかり通りそう。また、本当の武力攻撃事態では
なくて、「武力攻撃予測事態」から、自衛隊や米軍の活動が最優先
されるのはおかしい。
●平時から訓練が必要だと言うが、不必要に仮想敵国を作り出し、
他国に脅威を与えて危険のないところに危険を作り出すことには
ならないかを、しっかり議論してほしい。
●
アメリカに弾薬まで提供することを許す法案は憲法違反なのは 明らか。それによって日本の安全が確保されるどころか、
アメリカを憎悪する世界中の勢力から標的にされ、日本人の命
は大きな危険にさらされることになる。
●
民主党の要求が表面的に認められれば、具体的に中身がどう でもいいと言うのか。そんないい加減な党には票は入れ
られない。
●委員会の政府答弁を見ていると、人権が守られる気配はまったく
ない。見た目は用語などがソフトだが、際限なく戦前の国家
総動員法に近いものだ。
もし「そんなことはない」というなら、ひとつひとつ示して
ほしい。
●戦争などの緊急時にはしっかりした法律があっても、権力の乱用が
心配されるもの。
法律は最大限、権力を制限するものでなけ ればならないはず。法治国家であることを示してほしい。
●
外から攻撃される可能性が10万分の1あるからと、毎日の生活
を牢屋の中のように変え、しかも他国に不必要な脅威を与える
ことで、
危険を10分の1にするような愚策はやめてくれ。
O各テレビ局に、こんな重大な法案を取り上げないのはおかしい
とファックスと電話、メールで働きかけてください。 http://www.geocities.com/ceasefire_anet/tv.htm パソコンからFAX送信する方法もあります。こちらをご覧になって
ください。
「FAXをパソコンから直接送ろう」(by ゴン・ネット)。
http://www.gon-net.jp/windows/xp/fax/fax.htmOチラシをつくって、みなさんにお知らせしてください。 各種チラシは以下のサイトから自由にダウンロードして印刷できます。
http://www.ribbon-project.jp/yuji/shiryo.htm衆議院を通過しても参議院があります。でも、ここで今少し大きなうねりを起こせるかどうかが決定的な意味を持ちます。動くのは今です。
「ひとこと手書きFAXアクション」、やってみよう!